文月 七月の献立

7月といえば七夕です。笹に願い事を書いた短冊を付け、5色の色紙で作った飾り付けをします。七夕には素麺を食しますが、奈良時代に中国から日本に伝わり素麺の元になったと言われる索餅(さくべい)という、素朴なお菓子も作ってみました。土用の丑の日に食べる鰻も山椒と一緒に炊いて、笹を飾り7月のしつらえにしました。

作り方

鯛の押し寿司

材料:

鯛、しその葉、昆布茶、すし飯、蒸し黒豆(小田垣商店)

1.
鯛に軽く塩をして、15分ほど冷蔵庫で休ませる。その鯛を薄くそぎ切りにして、すし飯側にだけ昆布茶を付ける。
2.
棒鮨型に鯛、しその葉、すし飯の順で詰め、押し寿司を作り、食べやすい大きさに切り分けた後、小田垣商店の蒸し黒豆を上にのせる。

鰻の山椒煮

材料:

鰻の白焼き、青山椒の実

1.
酒、味醂、醤油の中に白焼きにした鰻を入れ、味を絡めた後青山椒の実を入れ煮る。

※丹波篠山産の青山椒の実を使用

3色素麺(そうめん)

材料:

3色素麺、麺つゆ

1.
片方を紐等で結いて、ほぐしながらたっぷリのお湯の中で茹でる。
2.
冷水にとって水を切り器に盛る。

※食べる際、素麺に直接麺つゆをかけ、薬味と一緒に食べる。そこに小田垣商店の蒸し黒豆をのせる。

素麺の薬味

1.
小田垣商店の煎り豆を砕いたものと、茗荷(みょうが)を薬味として添える。

※茗荷の清涼感と煎り豆の香ばしさが、素麺を引き立てます。七夕に素麺を食べる風習があり、見た目にも涼しげで、喉越しも良く、3色にする事で短冊をイメージしています。

索餅(さくべい)ー七夕のお菓子

材料:

米粉、小麦粉、卵、牛乳、煎り黒豆(小田垣商店)黒豆きな粉(小田垣商店)

1.
米粉と小麦粉同量の中に卵と牛乳を加え練る。
2.
一本分の大きさのタネを棒状に伸ばし、ねじり、両端を合わせて縄状にする。
3.
半分には、棒状に伸ばした時に小田垣商店の煎り黒豆の砕いたものを周りにつけて、縄状に形成する。
4.
出来たものを油で揚げ、粉砂糖と小田垣商店の黒豆きな粉を振る。

※索餅(さくべい)とは?
奈良時代に中国から日本に伝わった唐菓子。素麺の祖になったとも言われており、七夕の節供では中国の故事に倣って瘧(おこり)病除けを祈願して索餅を食べる。