睦月 一月の献立

元旦は年神さまが各家にお越しくださる日です。新しい年の豊穣と家内の安全や健康を願い、おせちやお雑煮をいただきます。
つまみ肴を雲龍柳に刺し餅花仕立てにして、新年を迎える慶の気持ちを表してみました。おせち料理にはそれぞれ意味がありますが、準備できるものを使い、お正月らしく晴れ晴れとしたしつらえをして、それぞれ自由に祝えばよいのではないでしょうか。

作り方

数の子

材料:

塩数の子、出汁、薄口醤油、酒、みりん、塩、鰹節の糸削り

1.
カツオと昆布でとったお出汁に塩、薄口醤油、酒、みりんを加え濃いめのつゆを作る。
2.
2日ほど水を変えながら塩抜きした塩数の子をつゆに浸け冷蔵庫に保存して、食べる際つゆを軽く切り鰹節の糸削りをのせる。

栗きんとん

材料:

栗(小田垣商店の栗の甘露煮でも良い)、さつまいも、クチナシの実、グラニュー糖、みりん

1.
鍋に水と凍ったままの栗、クチナシの実1個を入れ10〜15分ほど火にかけ、栗の色が優しい黄色になったらクチナシの実を取り出す。栗と同量位のグラニュー糖とみりんを入れ、弱火で15分程煮てその後そのまま味を含ませる。
2.
さつまいもは皮を剥いてクチナシの実を入れ水から茹でる。柔らかくなったら裏漉しする。鍋に裏漉ししたさつまいもに栗の煮汁を加え、火にかけながら練る。かたさや、甘みを調整して栗を入れ、さっくりと混ぜたら火から降ろす。

※栗は栗の甘露煮を使うと簡単で美味しい栗きんとんが作れますが、今回は秋に丹波篠山で入手した丹波栗の皮を剥き生のまま冷凍していたものを使いました。

紅白蒲鉾

材料:

紅白蒲鉾

1.
蒲鉾は板からはずし1cmほどの厚さに切り、紅白それぞれ2〜3切れにかざり包丁を入れて皿に盛る。

海老の鬼殻焼

材料:

有頭えび、塩

1.
海老に軽く塩をまぶし、魚焼きかオーブントースターで10〜12分程焼く。

叩き牛蒡

材料:

ごぼう、出汁、酢、みりん、薄口醤油、炒りごま

1.
ごぼうの皮を包丁の背でむき麺棒かスリコギで叩き、5センチほどの長さに切って、お酢を入れた水にさらす。
2.
お鍋に水とお酢小さじ1杯分ほどを入れ、牛蒡をさっとを茹でる。
3.
お酢、だし、みりん、薄口醤油を煮立たせた中に茹でたごぼうを入れ、炒り煮して水分をとばし、最後に炒りごまをまぶす。

からすみ

材料:

からすみ

1.
表面の薄い皮を剥き4〜5ミリの厚さに切る。

黒豆煮

材料:

飛切黒豆(小田垣商店)、砂糖、塩、醤油、ちょろぎ

1.
小田垣商店で出している黒豆煮のレシピに沿って黒豆を炊く。黒豆煮の瓶詰めもあるのでそれを使っても良い。
2.
ちょろぎを添える。

※ちょろぎは長寿を願う意味もあり、黒豆の黒が映えますので、できれば添えましょう。

いくらの醤油漬け

材料:

生の筋子、出汁、薄口醤油、酒、みりん、塩

1.
10月頃出回るなまの筋子をぬるま湯のなかで丁寧にほぐす。
2.
ざるにあけ塩をまぶしもう一度冷水で洗い水分を切り、出汁に酒、みりん、薄口醤油、塩、を入れ、一度煮立ててから冷やしたものを混ぜ、冷蔵庫で一晩寝かせる。
3.
ざるにあけ余分な水分を取る。ビンに詰めて冷凍庫へ。

※すぐに食べた方が美味しいですが、お正月までは十分美味しくいただけます。塩分を少し強めにしておけば、半年ぐらいは大丈夫。冷凍したものは冷蔵庫でゆっくり解凍してから使い、解凍後2〜3日で食べ切ってください。

つまみ肴の餅花仕立て(海老と魚のすり身団子、梅花生麩、ししとう)

材料:

蒲鉾、海老いりすり身団子、梅花生麩、ししとう、出汁、薄口醤油、酒、みりん、塩

1.
それぞれを出汁、薄口醤油、塩、酒、みりんなどでさっと煮る。
2.
竹串などで穴を開け枝に刺す。

餅花とは
※紅白の餅を柳などの木に飾り小正月に五穀豊穣を願って飾るものです。ー蒲鉾やきゅうり、海老の旨煮など、なんでも一口大にして、竹串などで穴をあけ枝に刺すだけで、楽しさが演出できます。手で取りながら食べるのも良いと思います。